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5Gの次に来る「6G」とは?|世界の動向から6Gの最新ニュースまで解説

5Gの次に来る「6G」とは?|世界の動向から6Gの最新ニュースまで解説

「6Gは最近よく聞くけれど、意味はよくわからない」という方も多いのではないでしょうか?

本記事を読むことで、

  • 6Gの定義などの基礎知識をインプットできる
  • IT業界のトレンドに乗り遅れない

といったメリットがあります。

そこで今回は、6Gの定義や6Gで何が実現できるのか、6Gの最新ニュースなどを解説します。

6Gとは?|5Gとの違い

6Gは5Gの進化版で、2030年ごろに導入予定の通信システムです。「シックスジー」と呼びます。

6Gは通信速度が非常に速い点が特徴です。具体的には、6Gになると通信速度が5Gの10倍、4G(現在最も普及している通信規格)の100倍になります。

6Gが注目される理由

2022年現在日本では5Gのサービスが始まった段階ですが、なぜ今6Gが世界中で注目されるのでしょうか?

一言でいうと、6Gを通じて自国の影響力を大きくしたいという目的があります。

どういうことかというと、現代はスマートフォンなどのデジタルツールの普及に伴い、モバイル通信の社会的な影響力が大きくなっています。そのため、国家として6Gなどのモバイル通信技術の主導権を握ることは非常に重要なのです。

そこで6Gでは、5Gで大きくリードしたアメリカや中国、そしてモバイル通信が主力産業の1つである北欧・韓国など多くの国で研究開発を急加速する動きが強まっています

5G・6Gをめぐる世界と日本の状況

総務省によると、2019年~2020年にかけて世界各国で5Gの商用サービスがスタートしました。

そして現在は、2030年代に6Gの導入を実現すべく、アメリカや中国をはじめとする多くの国が研究開発を急ピッチで進めています。

一方、日本は5Gに関して技術開発や導入・エリア整備など多くの面で世界各国に大きく遅れています。もし6Gでの技術開発競争に遅れれば、社会的影響が大きいモバイル通信の領域で完全に存在感を失います。そのため、他国に負けないよう研究開発を急ぐ必要があるのです。

6Gで何が実現できるのか

結局6Gで何が実現できるのか、気になる方も多いと思います。

結論からいうと、6Gの活用により仮想現実「VR」によるさまざまな取り組みが可能になります

VR:コンピュータ上に作られた仮想的な世界を、まるで現実のように体験させる技術

例えば、

  • 遠隔操作での手術(自宅にいながら手術できる)
  • 離れた場所にいる家族と映像を送り合い、相手が目の前にいるような感覚を体験できる
  • イベントやライブを遠隔で実施できる
  • 実際の職場環境に劣らないテレワーク環境・オンライン会議を実現できる

とされています。

3つ目と4つ目に関しては現在もオンラインライブなどが実施されていますが、6Gの活用によりさらにリアル感が増し、実際現地にいるかのような体験が可能になるでしょう。

【2022年最新】6Gのニュース

6Gの具体的な研究事例を知りたい方向けに、日本と中国の6G最新ニュースを紹介します。

NTTドコモ

大手通信キャリアのNTTドコモは、身体の感覚や動きを遠隔地にいる他者へ即時に伝えられる「人間拡張」を実現する基盤を世界で初めて開発しました。(※他社の協力を得て開発)

「人間拡張」技術により、過去の人物の動作を現在の人間で再現するなど、熟練者の技術の継承にも期待できるとされています。

この技術は6Gの特徴の一つである「超低遅延化(リアルタイムに近い状態で通信できる)」の実現により、人の動作を他者へ即座に伝えられると考えられています。

そして、将来的には動作だけでなく感情や五感も共有できるよう機能を拡張し、社会課題の解決に貢献していく方針です。

参考:ドコモ報道発表資料 

【中国】清華大学

中国は6G通信を利用し、1TBのデータを1秒で上空約1キロに通信することに成功したと発表しました。

2019年には日本のNTTが10メートルの距離で200Gbps以上の通信に成功しましたが、これを大幅に超える速度と距離です。

ちなみに中国は6G通信に関する特許の出願数が世界の40%以上と、6G通信の分野で大きくリードしています。

まとめ

今回は、ニュースで耳にする機会が増えた「6G」について初心者の方にもわかりやすく解説しました。

IT業界の用語はカタカナや英語が多いため一見難しく感じますが、内容はそこまで難しいものではありません。

テックキャリアドライブでは、IT業界の用語を初心者向けに解説した記事がほかにもあるため、ぜひチェックしてみてください。

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