フリマアプリ「メルカリ」で有名な株式会社メルカリに就職したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
本記事を読むことで、
- メルカリの本選考を受けるにあたり、知っておくべき基本情報をまとめてインプットできる
といったメリットがあります。
そこで今回は、メルカリのビジネスモデルや事業内容などの基本的な情報をわかりやすく紹介します。
株式会社メルカリとは?
株式会社メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」の運営会社です。
株式会社メルカリの公式HPによると、創業者である山田進太郎さんの「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」という問題意識により、メルカリが誕生したそうです。
以下でミッション・バリュー・メルカリが大切にしている価値観を紹介します。
ミッション
メルカリのミッションは、「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」です。
具体的には、テクノロジーの力により世界中の個人と個人をつなぎ、誰もが簡単にモノの売り買いを楽しめる世界をつくりたいとしています。
それにより、資源を循環させる豊かな社会・個人がやりたいことを実現できる社会の構築も目指しています。
また、メルペイのミッションは「信用を創造して、なめらかな社会を創る」です。メルペイは単なる決済サービスではなく、「信用」を軸にした新たなエコシステムにより、誰もがやりたいことを実現できる社会を創りたいと考えています。
ミッションを達成するために大切な3つのバリュー
バリュー①Go Bold(大胆にやろう)
世の中に大きなインパクトを与えるイノベーションを生み出すために、メンバー全員が大胆にチャレンジすることが求められます。
バリュー②All for One(全ては成功のために)
大きな成功を得るために、チームの力を合わせることはもちろん、やるべきことを見極め、決定したことに全員でコミットする姿勢が求められます。
バリュー③Be a Pro(プロフェッショナルであれ)
一人ひとりがその道のプロフェッショナルとして高い専門性を持ち、日々の学びを怠らない
姿勢が大切です。
メルカリが大切にする4つの価値観
①Sustainability
メルカリは循環型社会の実現を目指していますが、それを早期に実現するために社員一人ひとりがサステナビリティの意識を持ち、日々の仕事に向き合うことが重要だとしています。
②Diversity & Inclusion
「世界中の誰もが利用でき、受け入れられるサービス」を開発・提供するためには、「サービスをつくる側が多様であること」が大切だとしています。
③Trust & Openness
メルカリは相互の信頼関係を大切にしています。また、できるだけメンバー全員が意思決定にコミットすることを心がけています。
④Well-being for Performance
「一人ひとりが自身の限界を引き上げ、最高のパフォーマンス・バリューを出し続けるためには、心身のコンディションを維持することが大切だ」としています。
メルカリの事業内容とビジネスモデル
メルカリの採用選考に応募するにあたり、基本的な情報である事業内容とビジネスモデルを把握しておくことは重要です。
そこで、メルカリの代表的な事業内容、他社サービスとの差別ポイント、ビジネスモデルを紹介します。
①フリマアプリ「メルカリ」
株式会社メルカリの代表的な事業に、フリマアプリ「メルカリ」があります。このアプリは、スマートフォンに特化した個人間取引(CtoC)であり、誰でも簡単にスマートフォンから商品の出品・購入が可能です。
メルカリはCtoCアプリとしてスタートしましたが、2021年8月には企業・事業者もメルカリ上で商品を販売できる「メルカリShops」をスタートするなど、BtoC(企業-消費者)まで事業領域を拡大しています。
アプリ内の機能改善やオフラインでの顧客体験向上の追求により利用者数を拡大し、月間の利用者数が約2,000万人(※2021年9月単月)、累計出品件数は20億品(2020年12月27日時点)を突破するなど成長を続けています。
フリマアプリには「ヤフオク」や「ラクマ」など競合も数多くいますが、アプリのダウンロード数や出品の簡易さなどから、「メルカリ」が最大手のサービスとなっています。
補足ですが、「メルカリ」は日本でのメルカリ事業と米国でのメルカリ事業の2種類あることも頭に入れておきましょう。
ビジネスモデル
「メルカリ」の主な収益は、出品者から受け取る手数料(購入商品に対し原則10%)です。
②スマホ決済サービス「メルペイ」
株式会社メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」で有名ですが、その他にもさまざまな事業を展開しています。その中で代表的な事業が、スマホ決済サービス「メルペイ」です。
従来は売上金の使い道は①連携している口座から引き出して現金化②メルカリ内で使う、の2点でした。
しかし、口座から引き出す際は手数料がかかり不便だったため、売上金を実生活で気軽に使えるようにするために開発されたのが「メルペイ」です。
現在スマホ決済サービスは競合が多い状況ですが、「メルペイ」の強みは「メルカリユーザーに対する利便性が大きい点である」とメルペイ執行役員の金高恩氏は述べています。
つまり、メルカリアプリ内にメルペイの機能があるため、月間約1,300万人いるメルカリユーザーは新たなアプリをダウンロードする必要はなく、少ない手間ですぐに使える点が強みだといえます。
ビジネスモデル
メルペイはユーザーを一定数獲得したため、収益化に舵を切っている状況です。
収益源について、現時点では定額払い(分割払い)サービスの手数料15%と、メルペイ残高の振込申請やメルペイスマート払いでコンビニ/ATMを清算方法に選んだ場合の手数料です。
しかし、2021年8月に事業者として初めてAI与信の認定を取得したことで、今後さらに柔軟かつ適切な与信付与が可能になります。その結果、利用者・残高の増加が見込まれ、与信分野を中心とした収益構造の確立が期待されています。
メルカリの業績推移
メルカリの業績が気になるという方も多いかと思います。
そこで、メルカリの最新の業績を紹介します。
現在メルカリは、①メルカリ事業(日本・米国)②メルペイ事業の躍進により、コロナ禍にもかかわらず売上高は増加している状況です。
主力事業であるメルカリでは、招待キャンペーンなどによる新規ユーザの拡大に加えて、クロスユース施策(一機能だけでなく、多機能の利用を促進し利益を出す施策)を行った結果、「メルカリ」の流通総額は第1四半期累計において2034億円となり、前年同期比で328億円増加、MAUは1984万人となりました。
MAU:月間アクティブユーザーのこと。Webサイトやアプリなどで、特定の月に1回以上利用や活動があったユーザーの数で、ユーザーの利用実態を把握するために使われる指標。
スマホ決済サービス「メルペイ」は、与信分野を中心に収益力の強化に取り組んでおり、「メルペイ」の利用者数は1135万人、第1四半期で初の四半期営業利益(黒字)を達成するなど好調です。
与信分野:金銭的な貸付や同等の行為(クレジットカードの発行・保証など)を行う際に、取引相手に融資や融資枠などの信用を与えること。
メルカリの先進的な取り組み3つ紹介
メルカリは社員の働く環境を向上すべく、さまざまな取り組みを実施しています。
そこで、メルカリの社員に対する先進的な取り組みを3つ紹介します。
先進的な取り組み①メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル “YOUR CHOICE”
「メルカリ・ニューノーマル・ワークスタイル “YOUR CHOICE”」(以下「YOUR CHOICE」)は、2021年9月1日から始まった取り組みです。
内容は、リモート/出社の有無や働く場所など、個人と組織のパフォーマンス・バリュー発揮がさらに高まるワークスタイルを、各社員が選択できる制度です。
メルカリは「YOUR CHOICE」により、社員がライフスタイルに応じて自由に働き方を選択できるようになるため、多様な人材の活躍につながるとしています。
出典:メルカリプレスリリース
先進的な取り組み②卵子凍結支援・0歳児保育制度(※試験導入)
卵子凍結支援・0歳児保育制度はまだ試験導入段階ですが、多様な人材が活躍できる環境づくりを目的とした取り組みです。
「卵子凍結支援制度」は採卵・凍結保存などの卵子凍結に関する費用を負担するもので、「0歳児保育制度」は子どもが満1歳になるまでの認可・認可外保育園およびベビーシッター利用に関する費用を補助する制度です。
特に「卵子凍結制度」は、海外の大手IT企業を中心に社員の選択肢を増やすために、積極的な支援が行われています。今後本格的な導入がスタートするのか、注目の制度です。
先進的な取り組み③語学学習のサポート
メルカリには外国籍の社員も在籍しているため(メルカリのエンジニア組織は約50%が外国籍のメンバー)、国籍や言語・文化など多様なバックグラウンドを持つメンバーが円滑に
コミュニケーションを図れるよう、語学学習のサポートも実施しています。
具体的には、社内の「Language Education Team」が個々のレベルに合わせた語学学習プログラムやオリジナルテストを提供しています。
また、「チャットランチ」という面白い取り組みも実施しています。これは毎月ランダムにメンバーが選ばれ、英語や日本語で会話できるものです。そしてランチ代は全額会社負担のため、気軽に外国語のアウトプットができると社員に好評の制度です。
【書籍】メルカリ 希代のスタートアップ、野心と焦りと挑戦の5年間
ここまでメルカリの事業内容などの基本的な情報を紹介しましたが、面接ではメルカリのことをどれだけ学んできたかを把握する質問がされる可能性もあります。
そのため、メルカリに関する書籍を面接前に読むことをおすすめします。
ベンチャー企業が育たない地といわれた日本で、メルカリが設立5年で急成長した理由を知れる書籍です。
メルカリの採用選考に応募する方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
- 出版社:日経BP
- 発売日:2018/11/22
- 著者:奥平 和行
まとめ
今回は、メルカリの事業内容などの基本的な情報を解説しました。
メルカリに限らずですが、企業の面接を突破するためには事前の情報収集が不可欠です。本記事の情報だけでなく、先ほど紹介したメルカリの書籍も読むことをおすすめします。